三日に一度くらい書けたらいいなの日記。たまにみじかい話も書きます。
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2025.04.20 Sunday
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おめでとう花村さん!
2011.06.22 Wednesday
(ぺよん/主花主/2012年6月22日のふたり)
午前零時、携帯が鳴った。
絶対に鳴ると確信して実は五分前からスタンバっていたのだが、実際鳴ったら予想の斜め上って勢いでうれしかった。
『誕生日おめでとう、花村』
「おーサンキュ! マジありがとうございます」
『電話待ってた?』
「えっ、や、待ってはないけど。ってことも、ねえけど」
もごもごと答えたら、月森は電話の向こうで、遠く離れた東京のたぶん自分の部屋のベッドの上にあぐらでもかいて、低く笑った。俺はまだ東京の月森の家には行ったことがないけど、あいつのそういう姿がわりと簡単に想像できる。
月森の部屋には案外余計なものが多いんじゃないかと思う。小学校の教科書とか中学の制服とか無駄に取ってあって、もう使わないのになんとなく大事な気がして捨てられずにいるんじゃないかと思う。
部屋は結構散らかっていて、そのほうが居心地がいいと思っている、と、月森自身の口からそう聞かされたみたいに疑いもなく、俺は思う。
『今日もう誰かにおめでとうって言われたか』
「お前が最初に決まってんじゃん、十二時ジャストだったぞ電話」
『狙ってたからな』
月森の声はこどもみたいにわかりやすく得意げだ。
一年前の今日は月森がまだ俺の誕生日を知らなかったから、当たり前だけどまともに祝ってもらったりはしていない。月森はそのことをひどく後悔していて、今年は絶対にがんばると公言していた(「何をがんばるクマ?」というクマきちの興味津々な問いは華麗にスルー)。
「お前ってほんと律儀だよな」
『ロマンチストと言え』
ふふん、と月森が鼻で笑った。
『というわけで、今日学校終わったらそっちに行きます』
「は?」
『今日行けば三泊できるからな』
「いやいやいや、え? マジで?」
『月曜の始発で帰ればギリギリ登校時間に間に合う公算だ』
「何そのハードスケジュール!」
『がんばるって言ったろ』
月森の声がやさしく笑う。すこしだけ目を細めてすこしだけ口角を上げるやさしい顔をしていると、俺には簡単に想像できる。
いまちょっと泣きそうになってる俺の情けない顔を、どうか月森が想像していませんように。
* * *
陽介さん誕生日おめでとう生まれてくれてありがとう!
去年に引き続きブログ短文しか書けなくてごめんなさい。
なるべく早めにちゃんとした更新をしたいと思(もはやまったく信用ならねえ台詞)
またしてもしばらく沈黙しててすいません。元気です。
ぺよんリアルイヤーブログはあまりにも更新が滞っているので、近いうちにいったんさげようと思います。半端なことばっかしてほんとすいません…。もっとちゃんと準備して、夏ぐらいには再開できたらいいなと思ってます。
こんな状態なのに拍手してくださって、ほんとうにありがとうございます…!
午前零時、携帯が鳴った。
絶対に鳴ると確信して実は五分前からスタンバっていたのだが、実際鳴ったら予想の斜め上って勢いでうれしかった。
『誕生日おめでとう、花村』
「おーサンキュ! マジありがとうございます」
『電話待ってた?』
「えっ、や、待ってはないけど。ってことも、ねえけど」
もごもごと答えたら、月森は電話の向こうで、遠く離れた東京のたぶん自分の部屋のベッドの上にあぐらでもかいて、低く笑った。俺はまだ東京の月森の家には行ったことがないけど、あいつのそういう姿がわりと簡単に想像できる。
月森の部屋には案外余計なものが多いんじゃないかと思う。小学校の教科書とか中学の制服とか無駄に取ってあって、もう使わないのになんとなく大事な気がして捨てられずにいるんじゃないかと思う。
部屋は結構散らかっていて、そのほうが居心地がいいと思っている、と、月森自身の口からそう聞かされたみたいに疑いもなく、俺は思う。
『今日もう誰かにおめでとうって言われたか』
「お前が最初に決まってんじゃん、十二時ジャストだったぞ電話」
『狙ってたからな』
月森の声はこどもみたいにわかりやすく得意げだ。
一年前の今日は月森がまだ俺の誕生日を知らなかったから、当たり前だけどまともに祝ってもらったりはしていない。月森はそのことをひどく後悔していて、今年は絶対にがんばると公言していた(「何をがんばるクマ?」というクマきちの興味津々な問いは華麗にスルー)。
「お前ってほんと律儀だよな」
『ロマンチストと言え』
ふふん、と月森が鼻で笑った。
『というわけで、今日学校終わったらそっちに行きます』
「は?」
『今日行けば三泊できるからな』
「いやいやいや、え? マジで?」
『月曜の始発で帰ればギリギリ登校時間に間に合う公算だ』
「何そのハードスケジュール!」
『がんばるって言ったろ』
月森の声がやさしく笑う。すこしだけ目を細めてすこしだけ口角を上げるやさしい顔をしていると、俺には簡単に想像できる。
いまちょっと泣きそうになってる俺の情けない顔を、どうか月森が想像していませんように。
* * *
陽介さん誕生日おめでとう生まれてくれてありがとう!
去年に引き続きブログ短文しか書けなくてごめんなさい。
なるべく早めにちゃんとした更新をしたいと思(もはやまったく信用ならねえ台詞)
またしてもしばらく沈黙しててすいません。元気です。
ぺよんリアルイヤーブログはあまりにも更新が滞っているので、近いうちにいったんさげようと思います。半端なことばっかしてほんとすいません…。もっとちゃんと準備して、夏ぐらいには再開できたらいいなと思ってます。
こんな状態なのに拍手してくださって、ほんとうにありがとうございます…!
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