三日に一度くらい書けたらいいなの日記。たまにみじかい話も書きます。
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2025.04.21 Monday
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ああああっぶね!
2008.01.12 Saturday
SP見逃したあああう!て危うく絶叫しそうになりました近所迷惑! 落ち着いて考えたら明日(もう今日だけど)でした、あーよかった。
オレンジジュースが血液風味でまずいのですがどうすればいいのでしょう。捨てるのもったいないよ。
いま頃ようやくアフタ読んで泣きました。ページをめくるのがこわくて読むのに異様に時間かかりました。
もうがんばれってしか言えない。ほかは言葉にならないです。がんばれ三橋…! がんばれみんな!
オレンジジュースが血液風味でまずいのですがどうすればいいのでしょう。捨てるのもったいないよ。
いま頃ようやくアフタ読んで泣きました。ページをめくるのがこわくて読むのに異様に時間かかりました。
もうがんばれってしか言えない。ほかは言葉にならないです。がんばれ三橋…! がんばれみんな!
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ぎにゃー。
2008.01.08 Tuesday
急ですがメールアドレスを変更しました。短期間にころころ変えてすいません。パスワード忘れてログインできなくなっ…ア ホ ウ! IDも忘れたってか一致しなくてどーしょもなくなりました…。
なので、もし去年のクリスマス頃から今日までのあいだにインフォシークのアドレスにメールくださった方がいましたら、大変お手数ですが変更後のヤフーのアドレスに再送してくださると助かります。ほんとにすいません。
以前のヤフーアドレスにもらったメールはちゃんと受け取ってますので~。あ、次回からは変更したヤフーアドレスにお願いします!(ほぼ私信)
なんか正月は幻水書いてるか攻殻機動隊見てるか遙か3と4に思いを馳せてるか、ていうカオスっぽい感じでした。いまさらだけど攻殻機動隊超おもしろい。DVD集めたいけど物理的に無理です。
今日はやっとアフタとおお振り新刊読めそうです。遅すぎです。早く読まないと好きサイトさんも回れません。
あと3代目サポーターズ見たいんだけど…そこまで体力がもたなそう…。
なので、もし去年のクリスマス頃から今日までのあいだにインフォシークのアドレスにメールくださった方がいましたら、大変お手数ですが変更後のヤフーのアドレスに再送してくださると助かります。ほんとにすいません。
以前のヤフーアドレスにもらったメールはちゃんと受け取ってますので~。あ、次回からは変更したヤフーアドレスにお願いします!(ほぼ私信)
なんか正月は幻水書いてるか攻殻機動隊見てるか遙か3と4に思いを馳せてるか、ていうカオスっぽい感じでした。いまさらだけど攻殻機動隊超おもしろい。DVD集めたいけど物理的に無理です。
今日はやっとアフタとおお振り新刊読めそうです。遅すぎです。早く読まないと好きサイトさんも回れません。
あと3代目サポーターズ見たいんだけど…そこまで体力がもたなそう…。
無自覚いばら道
2008.01.06 Sunday
(おお振り/水谷→泉)
本命は三十一日だったのだけれど三十一日といえば大晦日で大晦日といえば家族揃って蕎麦とか紅白とか格闘技とかカウントダウンライブ生中継とかとにかく団欒なのでその邪魔はできないっていうか断られるの結構必須だしわかってても拒否られたらやっぱへこむっていうか。というわけで水谷は、前日の三十日から探りを入れてみることにした。
朝九時に携帯片手にスタンバったはいいものの、早すぎるだろうかと考え直してベッドでごろごろと漫画を読んで十時まで時間を潰した。朝九時なんていまや早いの範疇を掠りすらしないむしろ遅すぎるけれど、今日は貴重な貴重なお休みだ。つーかそんな気ィ使ってちょっと緊張までして電話かける相手が女の子じゃなくて泉とかってオレキモくない?
「ねー今日って何してる?」
わーキモイかも、と自覚しつつ別に気にするでもなく当初の予定通り泉に電話をして尋ねると、予想外の返答がきた。
『いまから親戚んちの掃除の手伝いいくとこ』
「親戚んち?」
『おじさんが腰やっちゃったっつーからさ』
「へえー。泉ってえらいんだね」
『え、普通じゃね?』
泉の口調が本気で普通なので水谷は耳が痛い。水谷はといえばよそに派遣なんてとんでもない、家の大掃除の手伝いどころか自分の部屋さえまったく片付いていなくて、今年中になんとかしないとお年玉なしという厳しいお達しを食らってちょっと半泣きな状況である(が、とりあえず全部クローゼットに隠してみようと安易なごまかしを企んでいるので反省はゼロ)。
「じゃ明日は?」
『うちの掃除に決まってんだろ。床にワックスかけて窓磨いて網戸洗う』
「が、がんばりすぎじゃない?」
『だって去年受験でほとんど手伝ってねーし。その分今年やんの当たり前じゃん』
「うわあ、泉ってえらいんだねえー!」
心底感心して、尊敬の念すら込めて言った途端電話が切れた。明らかに切られた。慌ててリダイヤルすると、
『あーわり。切りてえーって思ったら手ェ動いちった』
泉ってときどき淡白に平然とひどいよね? と水谷は思ったけれど口には出さない。普段は思ったこと垂れ流し(って人に言われる、そうかなあ?)だけれど、いまは我慢。なぜなら泉の機嫌を取っておかなきゃならない。
「あのさー、じゃあさー、夜はあいてる?」
『なんで』
「初詣ってゆーか除夜の鐘つきにってゆーか、いかない?」
『……オレとおまえで?』
数瞬の沈黙がなんだかいろいろ物語っていた。水谷は思わずベッドの上で体育座りをする。泉のイヤそうな顔が目に見えるよう!
「み、みんなでに決まってんじゃーん」
『おー、時間あけとくわ』
今度の返事は涙が出るほど速かった。泉のわかりやすさが水谷には悲しい。だけどこれで年が明ける瞬間にたぶん泉と一緒にいられる、と膝を抱える腕に力の入った自分はやっぱキモイかも、と思った。
「じゃー明日の夜ね! 連絡すっから!」
電話を切ってからの水谷の動きは今年でいちばん速かった。床に散らばっていた雑誌を一ヵ所に集めながら、握ったままの携帯で花井の番号を呼び出す。なんとしてでも明日の夜までに部屋を片付けなければそしてみんなにも招集をかけなければ、がんばれオレ!
本命は三十一日だったのだけれど三十一日といえば大晦日で大晦日といえば家族揃って蕎麦とか紅白とか格闘技とかカウントダウンライブ生中継とかとにかく団欒なのでその邪魔はできないっていうか断られるの結構必須だしわかってても拒否られたらやっぱへこむっていうか。というわけで水谷は、前日の三十日から探りを入れてみることにした。
朝九時に携帯片手にスタンバったはいいものの、早すぎるだろうかと考え直してベッドでごろごろと漫画を読んで十時まで時間を潰した。朝九時なんていまや早いの範疇を掠りすらしないむしろ遅すぎるけれど、今日は貴重な貴重なお休みだ。つーかそんな気ィ使ってちょっと緊張までして電話かける相手が女の子じゃなくて泉とかってオレキモくない?
「ねー今日って何してる?」
わーキモイかも、と自覚しつつ別に気にするでもなく当初の予定通り泉に電話をして尋ねると、予想外の返答がきた。
『いまから親戚んちの掃除の手伝いいくとこ』
「親戚んち?」
『おじさんが腰やっちゃったっつーからさ』
「へえー。泉ってえらいんだね」
『え、普通じゃね?』
泉の口調が本気で普通なので水谷は耳が痛い。水谷はといえばよそに派遣なんてとんでもない、家の大掃除の手伝いどころか自分の部屋さえまったく片付いていなくて、今年中になんとかしないとお年玉なしという厳しいお達しを食らってちょっと半泣きな状況である(が、とりあえず全部クローゼットに隠してみようと安易なごまかしを企んでいるので反省はゼロ)。
「じゃ明日は?」
『うちの掃除に決まってんだろ。床にワックスかけて窓磨いて網戸洗う』
「が、がんばりすぎじゃない?」
『だって去年受験でほとんど手伝ってねーし。その分今年やんの当たり前じゃん』
「うわあ、泉ってえらいんだねえー!」
心底感心して、尊敬の念すら込めて言った途端電話が切れた。明らかに切られた。慌ててリダイヤルすると、
『あーわり。切りてえーって思ったら手ェ動いちった』
泉ってときどき淡白に平然とひどいよね? と水谷は思ったけれど口には出さない。普段は思ったこと垂れ流し(って人に言われる、そうかなあ?)だけれど、いまは我慢。なぜなら泉の機嫌を取っておかなきゃならない。
「あのさー、じゃあさー、夜はあいてる?」
『なんで』
「初詣ってゆーか除夜の鐘つきにってゆーか、いかない?」
『……オレとおまえで?』
数瞬の沈黙がなんだかいろいろ物語っていた。水谷は思わずベッドの上で体育座りをする。泉のイヤそうな顔が目に見えるよう!
「み、みんなでに決まってんじゃーん」
『おー、時間あけとくわ』
今度の返事は涙が出るほど速かった。泉のわかりやすさが水谷には悲しい。だけどこれで年が明ける瞬間にたぶん泉と一緒にいられる、と膝を抱える腕に力の入った自分はやっぱキモイかも、と思った。
「じゃー明日の夜ね! 連絡すっから!」
電話を切ってからの水谷の動きは今年でいちばん速かった。床に散らばっていた雑誌を一ヵ所に集めながら、握ったままの携帯で花井の番号を呼び出す。なんとしてでも明日の夜までに部屋を片付けなければそしてみんなにも招集をかけなければ、がんばれオレ!
ダブルおめでとう!
2008.01.04 Friday
水谷誕生日おめっとう!
1日遅れだけど加具山さんもおめでとう! って、加具山さんの誕生日まちがってたらすいません。
あと昨日はテニスの誰かも誕生日だった気がするんだけど思い出せない…。あ、樺地?
日付変わってからになっちゃうかもしれませんが、ブログに水谷の話のっける予定です。年末にのせようと思ってた話なので誕生日とは関係ないですすいません(いつものことすぎる)
拍手ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
1日遅れだけど加具山さんもおめでとう! って、加具山さんの誕生日まちがってたらすいません。
あと昨日はテニスの誰かも誕生日だった気がするんだけど思い出せない…。あ、樺地?
日付変わってからになっちゃうかもしれませんが、ブログに水谷の話のっける予定です。年末にのせようと思ってた話なので誕生日とは関係ないですすいません(いつものことすぎる)
拍手ありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
初夢未遂
2008.01.01 Tuesday
(おお振り/1年9組)
一月一日って三橋の日じゃん!
二学期終業式、校長先生のお話真っ最中の体育館で突然田島が言った。声でけえ。周囲の生徒たちがちらほら視線を寄越したが、マイクを通した自分の熱弁にあらゆる雑音がかき消されているであろう演壇の校長にまではさすがに届かなかったようで、滞りなくお話は続く。
全校生徒が集合した館内は見渡す限り人人人。けれど整列に対する締めつけがゆるいので各クラスごとの列は雑然と乱れ、ところどころにぽっかり床が見えていたりもする。
今朝はこの冬いちばんの冷え込みになりましたねェーさむういですねェーと白い息とラメラメのまつげを弾ませたお天気お姉さんの言葉は半端なく正しくて、体育館は極寒。直に床に座っているので尻から冷える。短いスカートの下にジャージをはいた女子たちがあっちこっちで身を寄せ合って、寒い寒い校長話なげえと文句を言いながら震えている。私服校なのにズボンはき放題なのになぜにそうまでして制服を着るのか女子。スカートの短さがステータスなのか女子。
男子たちも一部固まり合って暖を取っている。隣のクラスのバカがふたり固くハグし合って、「あっためてダーリン!」「おいでハニー!」、きもいうざいと女子の顰蹙をかっている。うん、キモイ。
と、目を細めて眺める浜田も実は野郎同士で固まっている。というか田島泉三橋に固まられている。理由は単純、浜田のジャケットのフードのもさもさあったかそうじゃね? だそうだ。全身ゴージャス毛皮ならまだしもそんなフードのふちのファーだけであったかいわけが、撫でるな顔をうずめるなつかむな抜ける!
「なんで正月が三橋の日になんの」
「だってイチ月のイチ日だぜ。いちばんの日じゃん」
「い、いちばんっ」
アホな会話がくり広げられているなあと思いながら、浜田は三人の手からフードを取り上げて素早くかぶる。あっずりい! とすかさず田島に非難された。責められる意味がわからない。
「二月二日は、阿部くんの、日だ!」
「んで三月三日はー」
「ひな祭り」
浜田の周りに寄り集まったまま、田島泉三橋はボソボソきゃっきゃと楽しそうだ。平和だなあと浜田はあくびをする。三人がくっついてくるおかげで浜田はぬくぬくだけれど、果たしてこいつら自身の寒さは本当に解消されているのだろうか。
校長の話はまだ続いている。いよいよ佳境のようだが誰も聞いちゃあいない。田島泉三橋のアホ話も続いて、いや一段落ついたようだ。ナインの背番号記念日(なんておめでたい)(ほんとアホだな!)を確認し終えた三橋が、急に力強く浜田の腕をつかんだ。
「ハマちゃん、も!」
「え?」
「ハマちゃんの、日も」
「いやオレはいいって背番号ないし」
つーか誰々の日とか誕生日で十分じゃないですか、というツッコミを秘めてやんわりと断ってみたが、案の定三橋も田島も聞いていない。そして泉の言葉に全面的に悪意が見える。
「んじゃ背番号の代わりに名前でごろ合わせしよーぜ。浜田って名前なんだっけ」
「ハマちゃんは、よしろうだよ!」
「は・ま・だ・よ・し・ろ・う、か。えーと、はが8だろ」
「よしろーで446でいんじゃね? 四月四十六日」
「んな日にちねーじゃん」
「いーじゃん別に浜田だし」
「だめだよ、泉く」
「三橋って浜田尊敬してるよな。いーことねーからやめとき? おまえまでダブっちゃうぜ」
人を呪いみたいに言うなと思いながら、なぜだかひどく眠たくなって浜田は逆らわずにまぶたを下ろす。と、背中合わせに寄りかかってきていた泉の体重が急に肩に移動して、
「お餅いくつ食べる?」
「は?」
「お雑煮するよ、お餅いくつ入れる?」
「は!?」
泉くん言ってることがおかしいっつーかこわい! と鳥肌を立てて慌てて目をあけると泉ではなく、田島でも三橋でもなく、母親の顔が目の前にあった。体育館ではなくて自分の部屋のベッドだった。
「良郎、お餅!」
「え、ふたつ、あ、みっつ?」
「はいはい、あけましておめでとう。ほら起きてよ、朝ご飯にするよ」
もう一度浜田の肩を揺さぶってから、母親は部屋を出ていった。浜田は布団にもぐったまま、まだ回りきらない頭をのろのろと働かせる。
まさかいまの初夢? じゃなくて今日の夜見るのが初夢だっけ、じゃあセーフ? どちらにしろ先日の終業式の夢だし枕の下に宝船もないからいまさら正夢もないけれど、普段いやというほど顔を合わせているのに新年早々夢にまで見たのかと思うと呆れる。
枕元の携帯を見ると、年賀メールがわらわらと届いていた。一緒に進級しようぜ的な一文が漏れなく綴られているのは愛か嫌がらせか。泉のは鉄板で嫌がらせだなと、浜田は力なく枕に突っ伏した。
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
今年こそ更新がんばります…!
一月一日って三橋の日じゃん!
二学期終業式、校長先生のお話真っ最中の体育館で突然田島が言った。声でけえ。周囲の生徒たちがちらほら視線を寄越したが、マイクを通した自分の熱弁にあらゆる雑音がかき消されているであろう演壇の校長にまではさすがに届かなかったようで、滞りなくお話は続く。
全校生徒が集合した館内は見渡す限り人人人。けれど整列に対する締めつけがゆるいので各クラスごとの列は雑然と乱れ、ところどころにぽっかり床が見えていたりもする。
今朝はこの冬いちばんの冷え込みになりましたねェーさむういですねェーと白い息とラメラメのまつげを弾ませたお天気お姉さんの言葉は半端なく正しくて、体育館は極寒。直に床に座っているので尻から冷える。短いスカートの下にジャージをはいた女子たちがあっちこっちで身を寄せ合って、寒い寒い校長話なげえと文句を言いながら震えている。私服校なのにズボンはき放題なのになぜにそうまでして制服を着るのか女子。スカートの短さがステータスなのか女子。
男子たちも一部固まり合って暖を取っている。隣のクラスのバカがふたり固くハグし合って、「あっためてダーリン!」「おいでハニー!」、きもいうざいと女子の顰蹙をかっている。うん、キモイ。
と、目を細めて眺める浜田も実は野郎同士で固まっている。というか田島泉三橋に固まられている。理由は単純、浜田のジャケットのフードのもさもさあったかそうじゃね? だそうだ。全身ゴージャス毛皮ならまだしもそんなフードのふちのファーだけであったかいわけが、撫でるな顔をうずめるなつかむな抜ける!
「なんで正月が三橋の日になんの」
「だってイチ月のイチ日だぜ。いちばんの日じゃん」
「い、いちばんっ」
アホな会話がくり広げられているなあと思いながら、浜田は三人の手からフードを取り上げて素早くかぶる。あっずりい! とすかさず田島に非難された。責められる意味がわからない。
「二月二日は、阿部くんの、日だ!」
「んで三月三日はー」
「ひな祭り」
浜田の周りに寄り集まったまま、田島泉三橋はボソボソきゃっきゃと楽しそうだ。平和だなあと浜田はあくびをする。三人がくっついてくるおかげで浜田はぬくぬくだけれど、果たしてこいつら自身の寒さは本当に解消されているのだろうか。
校長の話はまだ続いている。いよいよ佳境のようだが誰も聞いちゃあいない。田島泉三橋のアホ話も続いて、いや一段落ついたようだ。ナインの背番号記念日(なんておめでたい)(ほんとアホだな!)を確認し終えた三橋が、急に力強く浜田の腕をつかんだ。
「ハマちゃん、も!」
「え?」
「ハマちゃんの、日も」
「いやオレはいいって背番号ないし」
つーか誰々の日とか誕生日で十分じゃないですか、というツッコミを秘めてやんわりと断ってみたが、案の定三橋も田島も聞いていない。そして泉の言葉に全面的に悪意が見える。
「んじゃ背番号の代わりに名前でごろ合わせしよーぜ。浜田って名前なんだっけ」
「ハマちゃんは、よしろうだよ!」
「は・ま・だ・よ・し・ろ・う、か。えーと、はが8だろ」
「よしろーで446でいんじゃね? 四月四十六日」
「んな日にちねーじゃん」
「いーじゃん別に浜田だし」
「だめだよ、泉く」
「三橋って浜田尊敬してるよな。いーことねーからやめとき? おまえまでダブっちゃうぜ」
人を呪いみたいに言うなと思いながら、なぜだかひどく眠たくなって浜田は逆らわずにまぶたを下ろす。と、背中合わせに寄りかかってきていた泉の体重が急に肩に移動して、
「お餅いくつ食べる?」
「は?」
「お雑煮するよ、お餅いくつ入れる?」
「は!?」
泉くん言ってることがおかしいっつーかこわい! と鳥肌を立てて慌てて目をあけると泉ではなく、田島でも三橋でもなく、母親の顔が目の前にあった。体育館ではなくて自分の部屋のベッドだった。
「良郎、お餅!」
「え、ふたつ、あ、みっつ?」
「はいはい、あけましておめでとう。ほら起きてよ、朝ご飯にするよ」
もう一度浜田の肩を揺さぶってから、母親は部屋を出ていった。浜田は布団にもぐったまま、まだ回りきらない頭をのろのろと働かせる。
まさかいまの初夢? じゃなくて今日の夜見るのが初夢だっけ、じゃあセーフ? どちらにしろ先日の終業式の夢だし枕の下に宝船もないからいまさら正夢もないけれど、普段いやというほど顔を合わせているのに新年早々夢にまで見たのかと思うと呆れる。
枕元の携帯を見ると、年賀メールがわらわらと届いていた。一緒に進級しようぜ的な一文が漏れなく綴られているのは愛か嫌がらせか。泉のは鉄板で嫌がらせだなと、浜田は力なく枕に突っ伏した。
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
今年こそ更新がんばります…!
それじゃあさよなら、また来年
2007.12.31 Monday
(テニス/切ジロでジロ跡。節操なくてすいません)
一年の終わりの朝に喧嘩をした。先に手を出したとか出さないとかそんなことはどうでもよかった実際出されたのは足だし関係なかった。
次の一年も終わったなと切原は思った。この人は殺す勢いで俺に回し蹴りだし、俺は殴り返したうえ大嫌いだと言ってしまった。もう修正がきかない気がして途方に暮れる。
寒々しい川沿いの土手の上に広がる空には、分厚い雲が帯状に走っている。そこを境に下は焼けるようなオレンジで上は茫洋と青い。こんな景色は見たことがない。まっすぐ真横に走る青白橙の三色はどこかの国旗に似ていたりするんだろうかと思ったが切原は地理も苦手だ。
気温がとても低くて指先が凍える。芥川にマフラーを取られたので首筋も寒い。くそ震えるな、と切原は念じた。右手。俺の右手。寒くて震えているのならまだましだったのに。
日がのぼる。オレンジが雲の帯を超えて青を食って空全体が燃えるのだろうかとおそろしいような気分になったがそうはならなかった。オレンジはただ強烈なまるいひかりのかたまりになってゆっくり青の中をのぼってゆく。雲の帯が徐々にほどけてちぎれて薄まって綿菓子のようにきらきらふわと遊ぶ。
長い茶髪をふたつに結んだノーメイクのどピンクのウィンブレの女子高生(推定)がすごいスピードで自転車を漕いでくる。ごつい自転車にはどこかの新聞社の錆びかけたプレートがついていて、おおきな鉄の前カゴの中はからっぽ。女子高生はスピードを落とさずドリフトじみて大げさに華麗に切原と、切原の正面で座り込んでいる芥川をよけていった。
美人、と切原は思った。勤労美人。化粧したらブスになっちまうんだろうなと思うとがっかりだった。こどもで男だから化粧の価値がわからない。ファンデーションにもチークにもグロスにもキスなんかしたくないと思う。芥川がおんなだったら、と、思う。
芥川が地面を向いたまま低くよみうりと呟いた。プレートの文字を読み取ったようだ、女子高生の眉毛のしっかりした男らしい美人面に切原が動体視力を使っていたあいだに。
「あそこは、むかつく。勧誘がしつけえ」
「そうなんすか」
「そう」
十五分ぶりぐらいに芥川が口をきいてくれて切原は安堵した。嘘ですあんたのこと嫌いじゃないです。そんなわけはないです。凶暴で足癖の悪い男だっていい。蹴られた脇腹が鼓動と連動して痛む。
芥川が左の頬を押さえて立ち上がった。切れた唇の端を舐めて、すこし顔をしかめた。
「ねえ一緒に初詣」
「いかねえ跡部といく」
それが理由で喧嘩。芥川の決意は固く、一年の終わる朝に切原と一緒にいてはくれても始まりの朝には会う気すらないと、回し蹴りの果てに証明するのだった。芥川は自分のところの部長をそれはそれは大事にしていて、たぶんたからものみたいに、神様みたいに思っている。わかってんだそんなこと、超ウゼェ。
ふ、と芥川の黄色い頭が身体ごと揺れて傾いで、目で追った途端に顔に一発食らった。それからキスされた。勢い任せすぎて唇がうまく重ならなくてああもったいないもったいないもったいない。
なんの余韻もなく、一秒で芥川は背を向けた。やっぱり終わった、今年どころか来年もその次も永久に終わったと涙目で切原は思っ
「じゃーまた来年」
肩の高さでふらりと手を振って、芥川は行ってしまった。切原はその背中を見送り続けた。あばらが痛い。頬がジンジンする。あ、マフラーパクられた?
(また来年)
唇が甘い。
今年一年サイト見てくださって、どうもありがとうございました!
よいお年を!
一年の終わりの朝に喧嘩をした。先に手を出したとか出さないとかそんなことはどうでもよかった実際出されたのは足だし関係なかった。
次の一年も終わったなと切原は思った。この人は殺す勢いで俺に回し蹴りだし、俺は殴り返したうえ大嫌いだと言ってしまった。もう修正がきかない気がして途方に暮れる。
寒々しい川沿いの土手の上に広がる空には、分厚い雲が帯状に走っている。そこを境に下は焼けるようなオレンジで上は茫洋と青い。こんな景色は見たことがない。まっすぐ真横に走る青白橙の三色はどこかの国旗に似ていたりするんだろうかと思ったが切原は地理も苦手だ。
気温がとても低くて指先が凍える。芥川にマフラーを取られたので首筋も寒い。くそ震えるな、と切原は念じた。右手。俺の右手。寒くて震えているのならまだましだったのに。
日がのぼる。オレンジが雲の帯を超えて青を食って空全体が燃えるのだろうかとおそろしいような気分になったがそうはならなかった。オレンジはただ強烈なまるいひかりのかたまりになってゆっくり青の中をのぼってゆく。雲の帯が徐々にほどけてちぎれて薄まって綿菓子のようにきらきらふわと遊ぶ。
長い茶髪をふたつに結んだノーメイクのどピンクのウィンブレの女子高生(推定)がすごいスピードで自転車を漕いでくる。ごつい自転車にはどこかの新聞社の錆びかけたプレートがついていて、おおきな鉄の前カゴの中はからっぽ。女子高生はスピードを落とさずドリフトじみて大げさに華麗に切原と、切原の正面で座り込んでいる芥川をよけていった。
美人、と切原は思った。勤労美人。化粧したらブスになっちまうんだろうなと思うとがっかりだった。こどもで男だから化粧の価値がわからない。ファンデーションにもチークにもグロスにもキスなんかしたくないと思う。芥川がおんなだったら、と、思う。
芥川が地面を向いたまま低くよみうりと呟いた。プレートの文字を読み取ったようだ、女子高生の眉毛のしっかりした男らしい美人面に切原が動体視力を使っていたあいだに。
「あそこは、むかつく。勧誘がしつけえ」
「そうなんすか」
「そう」
十五分ぶりぐらいに芥川が口をきいてくれて切原は安堵した。嘘ですあんたのこと嫌いじゃないです。そんなわけはないです。凶暴で足癖の悪い男だっていい。蹴られた脇腹が鼓動と連動して痛む。
芥川が左の頬を押さえて立ち上がった。切れた唇の端を舐めて、すこし顔をしかめた。
「ねえ一緒に初詣」
「いかねえ跡部といく」
それが理由で喧嘩。芥川の決意は固く、一年の終わる朝に切原と一緒にいてはくれても始まりの朝には会う気すらないと、回し蹴りの果てに証明するのだった。芥川は自分のところの部長をそれはそれは大事にしていて、たぶんたからものみたいに、神様みたいに思っている。わかってんだそんなこと、超ウゼェ。
ふ、と芥川の黄色い頭が身体ごと揺れて傾いで、目で追った途端に顔に一発食らった。それからキスされた。勢い任せすぎて唇がうまく重ならなくてああもったいないもったいないもったいない。
なんの余韻もなく、一秒で芥川は背を向けた。やっぱり終わった、今年どころか来年もその次も永久に終わったと涙目で切原は思っ
「じゃーまた来年」
肩の高さでふらりと手を振って、芥川は行ってしまった。切原はその背中を見送り続けた。あばらが痛い。頬がジンジンする。あ、マフラーパクられた?
(また来年)
唇が甘い。
今年一年サイト見てくださって、どうもありがとうございました!
よいお年を!
届いたー。
2007.12.28 Friday
おお振りDVD届きました。結局朝また連絡したんだけどね…。相手が私(=昨日も連絡してきたやつ)だとわかるや、ものっそい勢いで謝られました。配達にきて顔合わせたときもめちゃくちゃ謝られました。ちょっとこっちがびびるぐらいの勢いだったよ。なんだろう、やっぱただ届け忘れてたんだろうか。がんばれ兄ちゃん、と思いました。
なんでもかんでも謝ればいいってもんじゃないけど、あとほんとにそう思ってるって伝わらなきゃ意味ないと思うけど、ごめんなさいのひとことって重要だと思います。ありがとうとごめんなさいは大切。あるとないとじゃ大違いだと思う。
ありがとうもあんま言わないけど、特にごめんなさいを言わない人が身近にいます。その人のこと嫌いなわけじゃないけど、なんか大抵いつももんやりした気分になる。送ってから二日後にきたメールの返事に、遅くなってごめんねのひとこともない、とかね…。急用じゃないからいいっちゃいいんですが、でもなんかなあ、と思うわけです。その人自身は、人からのメール返信とか電話の折り返しの早い遅いを結構気にしてるふしがあるのにね。
そんなことをもう何回もくり返してます。そんで最近やっと、その人は悪いと思ってないから謝らないし、感謝してないからありがとうって言わないんだなあって気づきました。当たり前のことですけど。なんかぐったりした気分になりました。
ちょっと前に友達に遙か3借りてやって以来ネオロマ熱がちょっと復活しつつあって、遙か4が気になってるわけです。そんでネオアンもやりたいなあって思ってて、そしたらエトワールもまだやってないことに気づきました。やるべきなのか。アリオスは出るのか(超重要)
とりあえず年賀状終わったので、今年はもうこれでいいことにする。部屋は一見そんな散らかってないからもう大掃除はいいことにする。大掃除はしてないけど掃除はしました、掃除は。ほんとはちゃんと窓拭きがしたかったです。
実家で床に蜜蝋塗るのが楽しみ!(基本的に雑巾がけが好き)あと観葉植物の葉っぱを磨きまくるんだ!
正月に実家帰ってるあいだにしたいことは、
・BASARA全巻読み返す
・京極堂シリーズ全巻読み返す
・アニマックスかなんかでやるらしいアニプリ全国編の一気放送見る
京極堂シリーズはたぶんきっと無理。1冊読むのに丸一日かかる自信があります。何しろモンスター(漫画)1冊読むのに2時間かかる女です。
あーラブ・アクチュアリーのヒュー・グラントはかわいいな!
なんでもかんでも謝ればいいってもんじゃないけど、あとほんとにそう思ってるって伝わらなきゃ意味ないと思うけど、ごめんなさいのひとことって重要だと思います。ありがとうとごめんなさいは大切。あるとないとじゃ大違いだと思う。
ありがとうもあんま言わないけど、特にごめんなさいを言わない人が身近にいます。その人のこと嫌いなわけじゃないけど、なんか大抵いつももんやりした気分になる。送ってから二日後にきたメールの返事に、遅くなってごめんねのひとこともない、とかね…。急用じゃないからいいっちゃいいんですが、でもなんかなあ、と思うわけです。その人自身は、人からのメール返信とか電話の折り返しの早い遅いを結構気にしてるふしがあるのにね。
そんなことをもう何回もくり返してます。そんで最近やっと、その人は悪いと思ってないから謝らないし、感謝してないからありがとうって言わないんだなあって気づきました。当たり前のことですけど。なんかぐったりした気分になりました。
ちょっと前に友達に遙か3借りてやって以来ネオロマ熱がちょっと復活しつつあって、遙か4が気になってるわけです。そんでネオアンもやりたいなあって思ってて、そしたらエトワールもまだやってないことに気づきました。やるべきなのか。アリオスは出るのか(超重要)
とりあえず年賀状終わったので、今年はもうこれでいいことにする。部屋は一見そんな散らかってないからもう大掃除はいいことにする。大掃除はしてないけど掃除はしました、掃除は。ほんとはちゃんと窓拭きがしたかったです。
実家で床に蜜蝋塗るのが楽しみ!(基本的に雑巾がけが好き)あと観葉植物の葉っぱを磨きまくるんだ!
正月に実家帰ってるあいだにしたいことは、
・BASARA全巻読み返す
・京極堂シリーズ全巻読み返す
・アニマックスかなんかでやるらしいアニプリ全国編の一気放送見る
京極堂シリーズはたぶんきっと無理。1冊読むのに丸一日かかる自信があります。何しろモンスター(漫画)1冊読むのに2時間かかる女です。
あーラブ・アクチュアリーのヒュー・グラントはかわいいな!