三日に一度くらい書けたらいいなの日記。たまにみじかい話も書きます。
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2025.04.20 Sunday
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集中力皆無
2009.09.02 Wednesday
主花オンリに向けて簡単なオフページをつくってみました。
興味持ってくださる方はぜひ覗いてやってください。
で、原稿中にほかの話が書きたくなるのはいつものこと!
突発的に書いたのはいいんですが、なんかどーしょもない感じになったのでたたんどきます。
ぺよんの足立と番長です。ネタバレ含みます。断片的すぎたのでそのうちちゃんと長いバージョン書きたいです。
拍手ありがとうございます~! 励みになってます!
(P4/足立と番長/どっちもこども、ていう話)
おそろしく不本意だという顔をしやがった、ポーカーフェイスが聞いて呆れる。
どこへ行くんですかとやたら低い声で訊くので、きみのうちだよと答えると、するりとした眉間に薄くしわが寄った。ははは、わかりやすいガキ。心中で笑ってから気付く。いま、眉をひそめたということは、出会い頭のこの少年はたぶんまだ常と変わらぬ無表情だったということだ。どうしてここであなたに会うんだ、と瞬時に明白な嫌悪を浮かべたと思ったけれど。
気のせいだったのだろうか、嫌われているという自覚ゆえだろうか、それとも少年の心根を汲み取る術に我知らず長けてしまったのだろうかと思えばまた笑えた。口端の歪みを慌ててこらえる。
「遼太郎さんのうち、でしょう」
少年がまた低く言う。訂正というより抵抗という表現がしっくりくるような声音。
「その言い換えに何か意味あるの。いまはきみのうちでもあるでしょ」
「俺のうちと言われると、あなたが俺に用があってきたようで、嫌だ」
「きみに用なんかないよ。ところで腹でも痛いの?」
「どうしてですか」
「腹が痛そうな声出してるから」
少年がぴくりと片頬を痙攣させて舌打ちをこらえたのがわかった。ここで我慢がきくあたり、少年は目上を敬えという教育を存分に受けてきているようだ。親の見ていないところでも親の言いつけを守るなんて、見上げた良い子。
ブレーキのはずれたところをいつか見てみたいと思った。
「……足立さん」
「なに」
「困りました」
「え。ほんとに腹、」
「あなたの名前を口にするだけでイライラする」
とんだ良い子だな、このクソガキ!
おそろしく不本意だという顔をしやがった、ポーカーフェイスが聞いて呆れる。
どこへ行くんですかとやたら低い声で訊くので、きみのうちだよと答えると、するりとした眉間に薄くしわが寄った。ははは、わかりやすいガキ。心中で笑ってから気付く。いま、眉をひそめたということは、出会い頭のこの少年はたぶんまだ常と変わらぬ無表情だったということだ。どうしてここであなたに会うんだ、と瞬時に明白な嫌悪を浮かべたと思ったけれど。
気のせいだったのだろうか、嫌われているという自覚ゆえだろうか、それとも少年の心根を汲み取る術に我知らず長けてしまったのだろうかと思えばまた笑えた。口端の歪みを慌ててこらえる。
「遼太郎さんのうち、でしょう」
少年がまた低く言う。訂正というより抵抗という表現がしっくりくるような声音。
「その言い換えに何か意味あるの。いまはきみのうちでもあるでしょ」
「俺のうちと言われると、あなたが俺に用があってきたようで、嫌だ」
「きみに用なんかないよ。ところで腹でも痛いの?」
「どうしてですか」
「腹が痛そうな声出してるから」
少年がぴくりと片頬を痙攣させて舌打ちをこらえたのがわかった。ここで我慢がきくあたり、少年は目上を敬えという教育を存分に受けてきているようだ。親の見ていないところでも親の言いつけを守るなんて、見上げた良い子。
ブレーキのはずれたところをいつか見てみたいと思った。
「……足立さん」
「なに」
「困りました」
「え。ほんとに腹、」
「あなたの名前を口にするだけでイライラする」
とんだ良い子だな、このクソガキ!
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